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OpenAIのChatGPTをMAKEと連携してLINE公式で「AI先生」を作ってみた

前回に引き続きOpenAIが盛り上がっているので、LINE公式とMAKEとAPI連携をしてAIを使いやすくしてみました。 LINE公式では、友達登録している人がお悩み相談をすることを想定してなんでも相談に乗ってくれる「AI先生」を作りました。

ちなみにですが、前回の内容はこちらです。 blog.hapins.net

ChatGPTのAPI連携について

ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な自然言語処理のモデルです。Makeは、自動化やスクリプトを組み合わせてタスクを実行するためのツールです。 ChatGPTを使用して、LINE公式アカウントとの連携を実現することは可能です。ただし、ChatGPTは単にテキストを生成するモデルだけであり、実際の連携を実現するためには、ChatGPTの結果を元に、APIなどを使用してLINE公式アカウントに対してリクエストを送信するプログラムを開発する必要があります。

APIの料金について

OpenAIによって提供されるAPIのうち、ChatGPT APIについては、初めての利用であっても、最初の3ヶ月間は18ドル分の無料クレジットを使用することができます。 その後は使用するモデルによって料金体系が異なります。

文字生成に関しては、「Davinci」で$0.02 / 1000tokensだそうです。あまり計算は得意ではないのでご自身でご確認くださいw

料金体系の詳細はこちら openai.com

Tokenizerというところで調べることもできます。 ここでは55文字入力すると75トークンでした。 beta.openai.com

LINE公式とMAKEを連携

完成したものはこんな感じです。

LINE Watch Eventsの設定

まずLINE公式では、Messaging APIを使用します。 LINE Watch Eventsでは、Webhookが発行されますので、それをコピーして「Messaging API設定」のWebhook URLに入力して検証します。 MAKEではRun Onceで起動している時に検証を行ってください。

LINE Send Reply Messageの設定

次にLINEのSend Reply Messageの設定を行います。 「チャネル基本設定」一番下のあなたのユーザーIDと「Messaging API設定」一番下のチャネルアクセストークンをMAKEと連携します。 「Connection name」にユーザーID・Channel Access Tokenにチャネルアクセストークンを入力します。

まずはオウム返しができるように「Reply Token」にはReply Token・「Message」にはMessage.Textを入れるとオウム返しの設定は完了です。 試す際はRun Onceを起動している間にLINE公式に文字を送信してみてください。

OpenAI GPT-3 Create a Completionの設定

OpenAIのAPIからログインをするとアイコンから「View API keys」へアクセスし、Create new secret keyでAPI keyを取得してMakeのAPI keyに入力してsaveします。

その後は、「text-davinci-003」を選択し、Tokenは1000程度にします。 Temperatureなどは1で大丈夫です。

これで設定は完了なので再びRun Onceしている間にLINEで文字を送信してみましょう。

実際に聞いてみた

最後に

いかがでしたでしょうか。 このようにChatGPTを使用して、LINE公式アカウントとの連携を実現することで、「AI先生」のような機能を提供することができます。 ChatGPTを使用して、顧客からの質問に対して自動的に回答を生成し、LINE公式アカウントを通じて顧客に返信することができます。これにより、24時間365日、顧客の質問に対応できる「AI先生」のような機能を提供することができます。

また、 ChatGPTを使用して生成した回答のクオリティを向上させるために、学習データとして教育や学習に関連するテキストを与えることもできます。これにより、専門的な質問にも対応できる「専門家のAI先生」を提供することができます。

ただし、ChatGPTは人工知能のモデルであり、学習データに基づいて回答を生成します。そのため、顧客からの質問に対して正確な回答を生成するためには、適切な学習データが必要です。 また、ChatGPTは人間が生成する文章に比べて誤りが多いため、回答の品質チェックや修正が必要です。

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