こんにちは、デザイナーの鳥羽です!
「HapInS アドベントカレンダー2023」13日目の記事を担当します!
「私にはデザインなんてできない...」
という声を今まで数多く耳にしてきました。
業界にデザインが浸透してきたとはいえ、まだまだデザインはデザイナーの仕事というイメージを抱いている人が多い印象です。
そんな方々に、インターンの身の僕が「誰でもデザインはできるぞ!」という想いを今回はお伝えします。
この記事から分かること
・エンジニア志望の学生がデザイナーを志すまでの経緯
・デザイナーになるためにやったこと
・必要な価値観
はじめに
HapInS株式会社で今年の10月からインターンをしております。
職種は受託部門のデザイナーです。普段はITの専門学校に通っています。
ITの専門学校というのもあって、もちろんエンジニア志望で今の学校に入学しているわけですから、デザインなんて元々知識0でした。
「なんでそこから、デザイナーになるの?」
と疑問に思っていただけると話が早くて助かります。(思ってなくてもそう思ってくれい...) その疑問を持って次を読み進めてください。
壊滅的だったデザイン
まずは下の画像を見てください。
どうでしょうか?どこか親しみを感じませんか?
こちらは僕が一年半前にFlutterで開発した出席管理アプリです。
当時は本当にこのデザインが良いものとして、大真面目に作成していました。
必要な機能は揃っていますし「少しシンプルなデザインだな」くらいにしか感じていませんでした。
OOUIとの出会い
そこで出会ったのが「OOUI」です!
みなさん聞いたことありますでしょうか?
OOP(オブジェクト指向プログラミング)はエンジニアの方々は馴染みがありますよね。
デザインの世界にもOOUI(オブジェクト指向UI)というものがあります!
一言で言うと商品・店舗・投稿などの「オブジェクト(名詞)を中心に設計するのがオブジェクト指向UI」と言います。
ここでもう一度僕のアプリを見てみましょう。
名詞となる出席したユーザーに辿り着くまでに、3画面も経由するようなタスク(動詞)ベースな設計になっていることに気づきますでしょうか?
これでは使いたい機能を使う前にユーザーが離脱してしまいますよね。
このOOUIという概念を知ったことにより、自分のアプリに「なんだこの悪すぎるデザインは...」と絶望しました。
このことから「機能」よりもっと大事な「ユーザー」の事を考えたデザインを志すきっかけとなりました。
ユーザー中心なデザインとは?
使う人の事を考えたプロダクトを作成する事に興味を持った僕は、ユーザー中心のデザインを目指し始めました。 そこで出会ったのが
「人間中心設計(Human Centered Design=HCD)」
です!国際規格によると以下のように定義されています。
システムの使い方に焦点を当て、人間工学やユーザビリティの知識と技術を適用することにより、インタラクティブシステムをより使いやすくすることを目的とするシステム設計と開発へのアプローチ
引用:人間中心設計の国際規格ISO9241-210:2010のポイント(7ページ目)
簡単に言うと「ユーザーの使いやすさを重視して設計すること」です。
このHCDの考え方に出会い、ユーザーの思考や気持ち、今までの経験や体験価値などを考えるようになりました。
デザイナーの必読書と言われている、人間中心設計のアプローチを提唱した
認知科学者ドナルド・ノーマンの著書『誰のためのデザイン?』がとても勉強になります!
それから数ヶ月が経ち...
その2つの概念に出会い、UI/UXというモノを一から学び始め
このようなデザインを制作できるようにはなりました。
こちらも改善の余地でしかないのですが、壊滅的だった時と比べると少しはマシになったと思います。
良いサービスを作るために必要な価値観
僕は主にこの2つの出会いから
ユーザーが使いやすいサービスを作ることに夢中になり、デザイナーへの道を志しました。
お気づきでしょうか?
僕はこの記事で概念や考え方の話しかしておりません。
そうです。デザインは「使う人のために良いものを作りたい」と言う想いさえあれば誰だって出来るのです。
もちろん、他にも細かいデザインスキルやフレームワークは数多く存在しますが、
どのような気持ちでデザインするかによって、デザインの質は大きく変わってきます。
おわりに
今回はユーザーを中心とした話をしてきましたが、ユーザーだけに限った話でもありません!
普段書いているコード、チャットのメッセージ、クライアントやメンバーとのコミュニケーションの一つ一つ。
全てにおいて、見る人や相手の気持ちを考えて物事を行うことが
良いサービスを作ることに繋がると僕は考えております。
この記事で少しでもデザインに興味を持ったり、新しい気づきがあれば幸いです。
それでは、明日のアドベントカレンダーもお楽しみに!